2026/09/10 21:01




旭川買い物公園そばにある素敵な居場所、まちなかぶんか小屋。

こちらでライブをさせてもらって数年。

ここでは本当に素敵な人たちとの出会いがたくさんある。

運営しているたけちゃんの人柄がおおいに関係していると思うのだが

今回はここで出会ったAちゃんの畑の話をしようと思う。


彼女は旭川の少し北の、のんびり豊かなところで

おばあちゃんが残した小さな畑を受け継いでいる。

畑の西側には林が残されていて

そこからの落ち葉が土を豊かにしたり

風を防いだりまた、風を豊かな音にしたり

木陰を作ってくれたりしている。


彼女の畑は

いろんな曲線でできていて

まっすぐなところがない。

地球の自然と同じように、くねくねしていて

ここにまめ、ここにも豆、ここににんじん、ここにごぼう、あれれ隣にまた豆

もっさりとした紫蘇の群れ

まめ、豆、マメ、まめ(全部違う種類)各種ミント、花盛り。

立ち上がるのは花豆。そしてこっちにはゴーヤ!

近年は北海道でもできるらしい

歩くたびにアマガエルが飛び出す。

「カエル!」私が大喜びすると

「こっちきて」と連れてってくれたのは

大根のもう種になりつつある束のところに蝶の幼虫がいっぱいついていて

そのレストランにアマガエルが無数に集まっている。


野菜の間に植えてある

トラノオやノコギリソウの花には

マルハナバチや蝶が次々と訪れる。


そしてまた

まめ、豆、まめがいったい何種類あるんだろう?


北海道生まれの豆も

本州生まれの豆も、

職業農家からこぼれ落ちて途絶えそうな品種が集まってきている。

彼女の畑で、それは大事に育てられる。

「代を重ねていくうちに、この土地に生きるのに適したものに変わっていくんだよ」

豆のことを語るとき

この人は本当に嬉しそうにしゃべる。


かのじょのせいで私は豆の美味しさに目覚めてしまった。

東京では、彼女の作るような豆はなかなか売っていない。

豆は美しく個性的で、その一粒の中に

強い命が宿っている。


畑からは

大雪山のつらなりがすっかり見渡せる。

それを見ながら

切り株にすわって、朝のコーヒーを飲む。

質素で贅沢な極上の時間が、ゆっくりゆっくり動いていく。