2025/11/27 13:59

高知大月町を離れ、東京に戻ることにしました。


まずは移住の原因だった喘息を制御できるようになったこと

高齢の父や、音楽仲間の近くにいたいと思ったこと、

自分の体が大きな移動続きに向かなくなってきたこと

などが理由かと思います。(自分の説明はなかなかむずかしい。)

東京で繰り広げられる音楽の世界は大好きだったので

そこに戻るのは楽しみです。


でも。

この六年半、大月での出会いは本当に素敵だった

引っ越しを決めてから、どんどん悲しくなって、何度も考え直せないか自分に聞いた。


移住者の若い友人たちは、それぞれとても面白い生き方をしていて

彼らとの交流は私に、新しい価値観をいっぱい教えてくれた。

地元の、海や山や土とともに生きてきた7、8、90代の方達は

おおらかで大雑把で、よく笑って、生きる知恵の宝庫で

黒く日に焼けて、ゴツい手をしたかっこいい人間たちだった。


そしてこの

美しい海と、そこら中にある自然の荒々しさと、強い光と風と、気まぐれな雨。

なんて魅力的な土地なんだろう。。。


大月にはまだまだ

日本が失ってしまった大切なことがいっぱい生活の中にあり、それを私はなるべく

その形のまま、東京に持ち帰れないかと思っているのです。

ここでは、違う文化の中で生きる人との距離感や、親近感や、共通の感覚や、自分の開き方など、

いろんなことを考えさせられた。

そしてそこでもいつも

音楽が私と一緒にいてくれた。音楽で人とつながれたことは大きな喜びでした。


ここを離れていくのに、こんなにいっぱいの感謝の気持ちを今、持っている。


本当にありがとうございました。