2025/08/28 16:58

北海道の長いツアーを終えて帰ってきました。

滞在中に知床で登山者とヒグマの不幸な事故がありました。

登山者の青年は若くして亡くなりました。

青年と遭遇して死なせてしまった母グマは、幼い子グマとともに射殺されました。


つらい出来事でした。


北海道にいるときに

なるべく多くの人とこの話をしたかった。

ヒグマは圧倒的に強いし

北海道の多くの人は

ヒグマの住む場所に住む人間として、それぞれの考えを持っているから。

友人たちといろいろ、いろいろ話した。

かんたんに答えなんか出ない。

ただ、多くの人と対話し続けていきたいと思った。


人間はとても弱い。

肉体的にも精神的にもヒグマにはかなわない。

武器を持って強くなるのではなくて、弱さを受け入れて共存できたらいいのに。

知床では時をかけてずっとクマとの共存を探ってきたそうです。

知床だけではない、共存に取り組んできた人たちはきっとたくさんいる。


弱さは人間の可能性を広げてきたのだと思う。

できれば弱いままで、

もっと小さな生き物や、大きな生き物や、目に見えないものたちや、

海の向こうの別の価値観を持つ人間たちとも

じっくりゆっくり共存の道を探っていきたい。

と、

改めて深く思った北海道でした。


北大の博物館にいたナマケグマくん。北海道にはいないのだけれど。